ITのイノベーション続行中


ITProの記事
ITはまだまだ新鮮で面白い
を読むとIT業界にもイノベーションが進んでいるらしいことがわかります。
内容的には時代の要請からかセキュリティ系の新技術が多いですね。
C++のウェブテンプレートエンジンというのも技術的にはちょっと気になりますが、社会へのインパクトとしてはちょっと弱いかなって感じです。
ウェブサーバーのプッシュ技術も10年前に一世風靡したPointcastの焼き直しという感じですが、ネットワーク環境が変わっているので結構いけるかもしれません。
 最近ちょっと思うのはHTTPにトランザクションの機能がつかないかということです。
ウェブアプリでセッション管理をするのはいまだにクッキーです。
できればこんなセッション管理はアプリでやるのではなくプロトコル側でやってもらいたいところなのですが、HTTPができて10年も経ちますが全然変わっていないですね。
プロトコルを変えるということは影響範囲が大きいので難しいのはわかりますが、もうそろそろHTTP-ngを考えてもよさそうな時期だと思うんですけどね。





 ITの新しい技術はアメリカからのものが多いですが、いつもなぜ日本からは出てこないのか不思議に感じていました。
確かに製品を作るためには色んな技術が必要ですが、車や家電を作れるくらいだからIT製品も簡単に作れそうに思います。
 私が思うにその原因は組織の形態によるのではないでしょうか?
日本の企業は普通年功序列でピラミッド構造の組織です。
しかしIT技術はネットワーク構造を構築するものなのでピラミッド構造と相容れないのでしょう。
日本の製品は車や家電など垂直統合型の製品ばかりが強いのも組織形態によるのではないでしょうか。
「機能が形態を決定する」と言った自動車デザイナーがいましたが、確かに車はスポーツカーとライトバンでは用途が違うから形も違いますよね。





 アメリカの企業は80年代に既存の産業がことごとくだめになったから新しいネットワーク型企業が誕生できたのだと思います。
それに比べて日本はいまだに古いタイプの企業が支配しているので新しい企業が出にくい状況にあるのかもしれません。
私はあまり日本に期待していないのでどうでもいいんですけど、(こんなことをいうと非国民と非難されそうですが (^^; )端から見ていて遅れてるなといつも思ってしまいます。




自分もITイノベーションの端っこにでも関われたらいいなと思いますね。