アイデアを捨てる

あけましておめでとうございます。
今年は何かと不景気な話が多いですが、こういうときこそ元気を出してやっていきたいですね。
今年最初の話は「アイデアを捨てる勇気を持つ」です。


一昨日から仕事初めということで今まで思いついたアイデアを実現するために色々調査していました。
それでGoogleで検索していると私が考えたアイデアの一つがすでにサービスされていました。
そのサービスは開始が1年前くらいでまだ始まったばかりのようでした。
それを見たとき最初は悔しかったのですが、気を取り直して実際に登録して使ってみました。
Flashも使ってかなりよくできていて自分が考えた機能はだいたい実装されていましたが、ユーザーがまだ少なくて使う気にはなれませんでした。
それと開発者の話も出ていてお金の決済する仕組みを作るのに苦労したという話がありました。
自分としてはアイデアとしてはいいと思っていたのですが、1年もやっていて予想外にユーザーが少ないのでアイデアだけでは難しいなと実感しました。


新しいビジネスを考える人は自分のアイデアが絶対いけると思いがちです。
しかし、アイデアはビジネスを始めるきっかけにすぎません。
それに意外に同じ時期に多くの人が同じことを思いついているものです。
(電話の発明のようにタッチの差で明暗が分かれることも事実ですが。)
したがって、これはいけるというアイデアを思いついても慎重に進めていく必要があります。
そして、今回の私のように難しいと思ったら自分のアイデアに固執せず次のアイデアを考えるべきです。
やめるのも早い方がダメージも少ないですからね。


そして、アイデアを思いついたら3C(Customer(顧客)、Company(会社)、Competitor(競合他社)で考えてみるべきでしょう。
顧客は誰でどれくらいいるか、自分でやる場合何が(資金、技術力、販売チャンネル)必要か、他でもうやられていないかなど最低でもこれくらいは検討しないといけません。
ただ、これらをクリアしていないからといってアイデアを捨ててしまうのは早計だと思います。
Googleだって最初はみんなからビジネスにならないと言われていました。
このあたりの判断はもうその人のセンスになるでしょうね。
しかし、実行するときは最初は小さくはじめて実際の顧客の反応をモニターすべきです。
今回の私の場合、他社が実現してくれていてどれだけのユーザーが使っているかがわかったのでここまで人がやってくれたということですね。
ただウェブサイトの場合、ユーザー数がある程度以上になると急に人気になることがあるのでしばらくは気長に運営していく必要があります。
そのためにも運用コストはできるだけ低く抑えたほうがいいでしょうね。


今回の体験で私が学んだことは自分のアイデアを捨てる勇気を持つということです。
自分ではすばらしいアイデアを思いついたと思ってももう他者がやっていたり需要がなかったりします。
しかし、考えた人間はその現実に目をそらして自分のアイデアに固執しがちです。
それは自己満足でしかなく、人生の貴重な時間を浪費することにもなります。
そんなときはすっぱりアイデアを捨てて新しいアイデアを考えた方がいいと思います。
今回、私のアイデアがすでに実現されていて意外に人気がないのを見てビジネスは予想通りにはいかないものだなと痛感しました。
その運営会社はサイトを開発するのに多くの費用を費やしたと思いますが、自分はそれをやらなくてラッキーだったと思いました。
こう思えるようになったのも自分の感情をコントロールして冷静に現状を認識することができたからだと思います。
ビジネスは本当に人間力を試されるものだなと思いますね。


今は別のアイデアの検証中です。
でも次は実現までもっていきたいですね。